スリープスプリントについて


いびき治療のファーストチョイス
ここで、スリープスプリントの特長と、いびき治療のファーストチョイスとしておすすめする点を整理してみましょう。

患者さんに優しいスリープスプリント

体に優しい保存療法
夜間、寝るときに口に装着するだけなので、簡便ですぐに治療が始められます。外科的治療のように体に傷をつけることがない保存療法で、薬物療法のように副作用の心配もありません。安全で体に優しい治療法です。

弊害がない
治療法によっては、大がかりな装置であったり、操作が面倒だったりしますが、そういうことが一切ありません。マスク療法の場合、のどが乾燥したりするのですが、そういう弊害もありません。

簡便で携帯に便利
大げさな装置や面倒な操作がないので、時と場所を選びません。口に入る大きさですから携帯にも便利で、旅行のときなどにも持ち歩くことができ、日常と同じように使用することが可能です。口の中に入ってしまっているのですから、同室の人にいびき治療を気づかれなくて済むメリットもあります。

比較的安価である
手術やマスク療法に比べて、低額の治療費で済みます。マスク療法は、いびき症には保険適応が通っていませんので、装置に数十万円かかりますが、スリープスプリントは2004年4月から「医科で睡眠時無呼吸症と診断され紹介された歯科医院」に限って健康保険の適応になりました。

スリープスプリントが合わない人

いいことづくめのスリープスプリントですが、残念ながらあらゆる人に適応可能なわけではありません。次のような人には、スリープスプリントによる治療は効果が望めません。

自分の歯が20本未満の人
スリープスプリントはご自分の歯を固定源にしますので、残っている歯が少ないと不安定となり、治療ができません。

歯周病のひどい人
20本以上の歯があっても、歯周病のひどい人には入れられません。また、インプラントの周りの骨が少なくなっている人にもできません。

顎が前方に8ミリ以上移動できない人
スリープスプリントは気道を広げるために顎を前方に移動させますので、最低でも8ミリくらい出せる人でないと顎が痛くて入れていられません。

顎関節に異常がある人
下額を人為的に前に引き出すのですから、顎に異常がある場合は、なんらかの障害が起こる危険性をともないます。使用はおすすめできません。

鼻づまりがひどく鼻呼吸が十分にできない人
スリープスプリントは口を開けている状態では効果を発揮しませんので、口を閉じた状態で十分な鼻呼吸ができない方にはおすすめできません。

寝つきが悪く神経質な人
スリープスプリントを入れているというだけで過敏になり、違和感をもち、寝ることもできなくなってしまう人には、適切な治療法とは言えません。

扁桃の肥大が著しい人や口蓋垂が大きい人
こういう方は、耳鼻咽喉科で外科的に切除する必要があります。それでもいびきや無呼吸が改善されなければ、スリープスプリントによる治療を受けてください。

18歳未満の人
スリープスプリントによる治療ができないわけではありませんが、顎の発育にあわせて2〜3か月に一度、スリープスプリントの調整や再製作が必要となります。


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