その他のいびき治療法


医科的治療法
 
マスク療法

睡眠時無呼吸症候群の治療として、スリープスプリント同様、非手術的な保存療法として知られているのが、マスク療法と呼ばれるものです。正式には、経鼻式持続陽庄呼吸装置(nasal continuous positive airway pressure : nasal CPAP)と言います。

睡眠の際、顔にゴムマスクを装着し、コンプレッサーによって空気を気道に送り続けることで気道の閉塞を防ぐものです。送られる空気は加圧されていて、睡眠時無呼吸の症状がなくなるまで徐々に圧力を上げていきます。家庭で簡単に使用できるうえ、効果も大きいことから、欧米ではかなり普及している方法で、わが国でも中〜重症度の睡眠時無呼吸症候群の内科的治療のメインになっています。

けれども、夜間にのどがカラカラに乾いてしまい、長時間の使用に耐えられないなどの弊害があります。装置が大きくて持ち運びが困難であり、電源がないところでは使用できませんし、高価なので誰でも導入できるわけではないなどの指摘もあります。価格に関しては、今では比較的重症の閉塞型睡眠時無呼吸症候群には保険が適用されるようになり、月々約1万5千円程度でレンタルできるようになったので、かなり負担は軽減されましたが、それでも一生使い続けることを考えると、その金額はばかになりません。使用に際しては、医師の診断を受ける必要があります。


外科的治療法

気道に疾患があったり形態に異常があったりした場合には、その原因を取り除くために外科的手術が必要になります。その方法には、次のようなものがあります。

一般に咽頭拡大術と呼ばれているのが、「uvulopalaいびき・無呼吸ネットTOPharyngoplasty : UPPP」です。気道をふさぐ原因になっている部位を切除して咽頭腔を広げるもので、粘膜だけを取り除く比較的軽い手術から、粘膜組織を広い範囲に渡って切り取る大手術まであります。この手術は、必ずしもすべての人に適応できるものではないので、事前によく検討しておくことが大切です。

下顎の骨を切断して顎を前方に引き出す手術などもありますが、それらの方法でも改善が見られなければ、最終的に気管切開が行われることになります。気管を切開することで、空気は流通することになりますが、発声するときはいちいち気管をふさがなければ声も出せないとい・つた不自由さや、細菌感染の恐れなどがあります。

また、UPPPと治療の発想は同じですが、手術による傷をより少なくする技術として、LAUPというレーザー治療も行われています。


薬物療法

薬物療法で使われる薬には、呼吸刺激剤や抗うつ剤、気道拡張作用のある薬などがあります。これらの薬物は、、中枢型睡眠時無呼吸症候群や軽度の閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者さんには多少の効果が見られるものの、主流をなす多くの閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者さんには有効ではありません。そのため薬物療法は、ほかの治療法をとることが困難な場合や、別の治療法と併用する場合の補助的役割にとどまっています。


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